クレジットカードのステータス完全招待制のブラックカードからコスパが高いゴールドカードまで徹底解説
クレジットカードを選ぶ基準は人それぞれ。ポイント還元率、優待サービス、旅行保険etc・・・。そして忘れてはいけないのが、クレジットカードが持つ「ステータス」です。
クレジットカードには一般、ゴールド、プラチナ、ブラックなど、カードによってランクが定められており、ランクが上がるほどステータスも高まります。また、「ステータスカードとして高い知名度がある」「審査基準が厳しい」「他のステータスカードにはない特別なサービスを提供している」「完全招待制である」などもクレジットカードのステータスを高める一因です。
今回はクレジットカードのステータスに注目し、様々なカードをご紹介。限られた富裕層しか所有できないブラックカードから、ワンランク上のステータスを演出するゴールドカードまで、様々なクレジットカードをチェックしていきましょう。
ブラックカード-究極のステータスを持つクレジットカード Chapter1
アメリカン・エキスプレス社からブラックカードの歴史が始まる
ブラックカードとはクレジットカードの中でも最上位ランクに位置するクレジットカード。クレジットカードユーザーにとっては憧れの存在ですが、実はブラックカードが誕生したのはわずか十数年前。アメリカン・エキスプレス社が他社のプラチナカード・ゴールドカードと差別化を計るために、プラチナカードを上回るクレジットカード「センチュリオン」の発行を開始したのが始まりです。センチュリオンの券面が黒だったことから、以降最上位のクレジットカードを「ブラックカード」と呼ぶようになりました。
現在では5大国際ブランド(アメリカン・エキスプレス、ダイナース、JCB、VISA、マスターカード)がそれぞれブラックカードを発行しており、日本でも1ブランドにつき1枚、計5枚のブラックカードが存在しています。
ブラックカードまでの道のり
ブラックカードは完全な招待制。一部のクレジットカードを除いて(※)自分から申し込むことはできず、プラチナカードの所有者の中から、基準をクリアした人だけにインビテーションが届きます。前段階にあたるプラチナカード自体も招待制のケースが多く、申し込みが可能な場合でも審査基準が厳しいことから、ゴールドカードからスタートするのが一般的です。
※JCBのブラックカード「JCB THE CLASS(ザ・クラス)」はワンランク下のクレジットカード「ゴールド ザ・プレミア」の会員に限り、申し込みが可能です(JCBファンの間では「突撃」と呼ばれています)。ただし、もちろん審査があるため必ず手に入るとは限りません。
【ブラックカード】アメリカン・エキスプレス・センチュリオン
世界で最高峰のステータスを持つといわれるアメリカン・エキスプレス社のブラックカード。パイオニアとしての歴史、頭1つ飛びぬけた年会費、ハイステータスカードとしての知名度など、様々な要素が合わさり、ブラックカードの中でもトップのステータスを誇ります。
完全招待制のクレジットカードのため、公式サイトすら存在せず、サービスの詳細は明らかにされていません。そのため「戦車が買える」「限度額無制限」といった噂も出回っているほど。
インターネットの情報をまとめる限り、「専属コンシェルジュ」「飛行機の無料アップデート」「レストラン・ホテルで他のクレジットカードを上回る特別な優遇」等はほぼ確実にありえそうですが、詳細はぜひ自分で確認したいところです。
センチュリオンへの道
センチュリオンへの道は、アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードからスタートします。まずはゴールドカードで利用実績を積み、プラチナカードの獲得を目指しましょう。アメリカン・エキスプレス・プラチナカードは、他社のブラックカードに並ぶステータスを持つとも言われるため、ここをゴールに設定するのも良いでしょう。
ブラックカードのインビテーションが来たという方の証言を参考にすると、数年間に渡り、毎月数百万円の決済をしていたという人が多いようです。その他にも、年収、職業、ライフスタイル(高級ホテル・レストランでの支払いが多い)などを参考にしているといわれています。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド 公式サイトへ行く
年会費 | 29,000円+消費税 ※入会後3ヶ月以内のカード利用で合計30,000ポイント(※カード利用300万円分相当)プレゼント! |
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優待サービス |
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ポイント還元率 | 約0.3% |
海外旅行保険 | 海外旅行保険:最高1億円(利用付帯)、最高5,000万円(自動付帯) 国内旅行保険:最高5,000万円(利用付帯) |
旅行サポート |
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コンシェルジュ |
【ブラックカード】ダイナース・プレミアム
5大国際ブランドの1つ、ダイナースクラブが発行するブラックカード。日本での知名度はアメリカン・エキスプレスに及びませんが、一般カードすらゴールドカード~プラチナカードランクのステータスを持つと言われており、ハイステータスなクレジットカードブランドとして高い人気を獲得しています。
ダイナース・プレミアムの特徴は、マイル還元率。100円につき2マイルが付与され、マイル還元率は2%に上ります。また、「ダイナー(食事)」の名を冠するだけあって、グルメ関連の優待も充実。
近年インビテーションの条件が緩和されていると言われていますが、まだそのステータスは健在です。
ダイナース・プレミアムカードへの道
ダイナースクラブカードは、無印のダイナースクラブカードとプレミアムカードの2種類のみ。ダイナースクラブカードはプラチナカードランクのステータスを持ちます。まずはダイナースクラブカードを取得し、メインカードとして利用実績を積むことから始めましょう。
ダイナースクラブカード 公式サイトへ行く
年会費 | 22,000円+税 |
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優待サービス |
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ポイント還元率 | 0.4% |
海外旅行保険 |
海外旅行保険:最高1億円(利用付帯)、最高5,000万円(自動付帯) 国内旅行保険:最高1億円(利用付帯) |
旅行サポート |
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コンシェルジュ | なし |
コラム センチュリオンよりも希少価値が高いクレジットカードとは?
クレジットカードを利用する富裕層の中でも、限られた人にしかインビテーションがこないとされるセンチュリオン。しかし、そのさらに上を行くクレジットカードがあるのをご存知ですか?
アメリカ最大の金融機関であるJPモルガンが発行する「JPモルガン パラジウムカード」は、なんと銀行に48億7,000万円以上預けている人にのみ所有が可能。希少金属パラジウムと23金でできており、カードだけで約20万円の価値を持つと言われています。
所有者が余りにも少ないため日本での知名度はほとんどないものの、取得条件の厳しさではセンチュリオンの上を行くクレジットカードと言えるでしょう。
プラチナカード-コンシェルジュサービスとプライオリティ・パスが魅力のクレジットカードChapter2
千差万別のプラチナカード
プラチナカードはゴールドカードとブラックカードの中間に位置しています。ブラックカードが発行される以前は最上位のクレジットカードとして君臨していました。
現在ではプラチナカードと一口にいっても、様々なものが発行されており、招待制のクレジットカードもあれば、申し込みで入手可能なクレジットカードもあります。プラチナカードに関しては、ゴールドカードを超える高いステータスを持ちながら、自力で手に入れられる可能性が上がっているといえるでしょう。
プラチナカードに欠かせないサービスとは?
クレジットカードランキング編集部では、プラチナカードとゴールドカードの最大の違いを「コンシェルジュサービス」と「プライオリティ・パス」の有無と考えています。
コンシェルジュサービスとは、チケットの手配やレストランの予約など、様々な依頼ができる秘書サービスのこと。例えばコンシェルジュに電話し「渋谷駅から3分以内で個室がある居酒屋を教えて」と依頼すると、コンシェルジュが代わりに条件に合う店を探し、連絡をくれます。この便利なコンシェルジュサービスを利用するため、プラチナカードを持っているというカードホルダーも少なくありません。 多くのプラチナカードが備えるもう1つの特典「プライオリティ・パス」とは、世界中の空港ラウンジを利用できるサービスのこと。プラチナランク以上のクレジットカードにはプライオリティ・パスの最上位会員(年会費429ドル)が無料で付帯するのが一般的です。
逆に言えば、この2つのサービスが欠けているクレジットカードは、「プラチナ」と名前がついていても、実際のステータスは低いといえるでしょう。
今回は上記の条件を満たしたプラチナカードの中でも、申し込みで入手可能なクレジットカードをご紹介します。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 公式サイトへ行く
クレディセゾン社とアメリカン・エキスプレス社が提携し、発行しているクレジットカード。セゾンとアメックスは様々な提携カードを発行していますが、その中でもプラチナカードはトップクラスの評価を獲得しており、コンシェルジュサービス、プライオリティ・パスはもちろんのこと、マイル還元率や旅行保険に定評があります。
※個人での申し込みも可能。
年会費 | 22,000円(税込) ※年間利用額が200万円を超えると翌年度の年会費が半額の11,000円に ※初年度年会費無料キャンペーン実施中!(2023年3月31日まで) |
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優待サービス |
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ポイント還元率 | JALマイル還元率1.125% ※セゾンマイルクラブ利用時(年会費5,500円(税込)) |
海外旅行保険 |
海外旅行保険:最高1億円(自動付帯) 国内旅行保険:最高5,000万円(自動付帯) |
旅行サポート |
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コンシェルジュ |
三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード 公式サイトへ行く
プラチナカードの中でも家族向けサービスで高い評価を得ているクレジットカード。海外旅行保険には家族特約が付帯しており、家族も保険の対象内。また、プライオリティ・パスは所有者だけでなく、家族会員も無料で発行することができるため、家族で海外旅行に行く際は大活躍してくれるはずです。
これだけのサービスが付帯して年会費は2万円+消費税と手ごろな値段に設定されており、非常にお得度が高いクレジットカードと言えます。
年会費 | 20,000円+消費税 |
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優待サービス |
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ポイント還元率 | 国内:0.5% 海外:1% |
海外旅行保険 |
海外旅行保険:最高1億円(利用付帯)、最高5,000万円(自動付帯) 国内旅行保険:最高5,000万円(自動付帯) ※家族特約付 |
旅行サポート |
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コンシェルジュ |
ゴールドカード-1つ上のステータスを提供するクレジットカードChapter3
ゴールドカードのステータスは『空港ラウンジ』で決まる
ゴールドカードは初めて持つステータスカードとして、最もおすすめのクレジットカードです。会社員として安定した収入がある方、毎月クレジットカードで支払いをしている方であれば、審査を通過できる可能性は高いでしょう。
ゴールドカードのサービスは発行を担うクレジットカード会社によって、大きく異なりますが、クレジットカードランキング編集部では空港ラウンジの利用できるクレジットカードが、ステータスのあるゴールドカードであると考えています。
そこで、本特集ではできるだけ年会費を抑えつつ、空港ラウンジを利用できるゴールドカードをピックアップしました。
セディナゴールドカード 公式サイトへ行く
空港ラウンジはもちろん、海外旅行保険(上限2,000万円)も自動付帯。コスパの高さに定評があるゴールドカードです。また、誕生月や海外での利用でポイントがアップするなど特典も用意しています。
ちなみに、券面は通常とキティデザインの2種類。かわいいものが好きな方に少し嬉しいサービスでしょう。
年会費 | 6,000円+消費税 |
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ポイント還元率 | 0.5% |
海外旅行保険 |
海外旅行保険:最高1億円(利用付帯)、2,000万円(自動付帯) 国内旅行保険:最高5,000億円(利用付帯)、1,000万円(自動付帯) |
空港ラウンジ |
NTTグループカードゴールド 公式サイトへ行く
ゴールドカードの中でも最低水準の年会費ですが、空港ラウンジはしっかり付帯。その他にも海外旅行保険(上限5,000万円)の自動付帯、ポイントが2~26倍貯まるポイントモールを用意しています。
年会費 | 5,000円+消費税 ※年間100万円以上の利用で次年度無料 |
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ポイント還元率 | 0.6% |
海外旅行保険 |
海外旅行保険:最高5,000万円(自動付帯) 国内旅行保険:最高1,000万円(自動付帯) ※家族特約付 |
空港ラウンジ |
まとめChapter4
「クレジットカードのステータス」特集はいかがでしたか?
ステータスが高いクレジットカードの審査に通過するためには「毎月クレジットカードを利用すること」「支払い遅延が一切ないこと」「年収が一定以上であること」などが条件として上げられます。また、今はまだ条件を満たしていなくても、下位のクレジットカードを利用し続けることで、評価が積み重なり、インビテーションが届くことも決してめずらしいことではありません。
千里の道も一歩から。ステータスが高いクレジットカードの取得を目指し、一歩ずつ進んでいきましょう!