クレジットカードランキング 最新ニュース 第78回

法人カードと個人カードの違いと賢く使い分ける方法

会社を設立したら法人カードは必携!1枚は持っておこう

私が起業した18年前は起業したり、個人事業主として活動している人は、会社の規模が一定以上になり、黒字化しなければ法人カードを作る事はできませんでしたが、現在(2021年時点)は、創業間もない方でもカードを作る事ができるようになっています。

法人カードと個人カードの最大の違いは、法人カードがあれば、法人で利用したものなのか、個人で利用したものなのかを明確に区別できるようになる点でしょう。「何だそんな事か」と思われるかもしれませんが、支出管理をしっかりせず、法人のお金を個人のお金のように使う経営者で長く成功している人を私は知りません。

法人のお金は法人のお金、個人のお金は個人のお金というように、しっかり区別し、使い分けできるかどうかは、企業の成否を分ける要素の1つです。

起業し、成功したいと思うのであれば一定の年会費がかかったとしても、法人カードを1枚は作っておきましょう。これが18年以上会社を経営し、たくさんの経営者を見てきた筆者の結論です。

以下に筆者が20年以上法人カードを使っていて感じたメリットをまとめているので、是非チェックしてみてください。

法人カードを利用する7つのメリット

  1. 個人の利用と法人の利用を明確に区別できる
  2. 法人決済でもポイントを貯めることができる
  3. 支払ったお金の引き落としが1カ月以上先になるので資金繰りにプラスになる
  4. カードを保有していることが信用力の証になる場合がある(※特にご年配の経営者とご一緒する場合)
  5. 空港ラウンジや旅行傷害保険等、各種保障が付帯する
  6. 税金をカード払いにすることで支払いを後ろ倒しにでき、利用手数料を上回るポイントが貯まる(※ただし条件を満たす一部カードのみ)
  7. 幹部社員に経費決済用のカードを発行できる

法人カードを持つメリットはたくさんありますが、特にメリットが大きいのは2、3、6でしょう。まず2についてですが、法人カードの中には、一般のクレジットカードよりもポイント還元率が高いものがあります。

3は法人経営者であれば、大きなメリットを感じる方も多いはず。例えば今日使った100万円の引き落としが一か月半後になる場合、この100万円を利用し、もっと稼ぐこともできます。カードで払えるものは、カードで払っておいて損はありません。

6は2と3を応用したメリットです。通常税金は期日までに納付しなければいけませんが、クレジットカード払いした場合に限り、引き落としを後ろにずらすことができます。つまり合法的に税金の支払いを変更できるのです。デメリットは国税のカード払いには手数料が0.83%かかる点ですが、0.83%以上ポイントが貯まるカードで支払えば税金が減額されているのと一緒です。

意外と知られていませんが、この方法を使わない手はありません。

参照
国税クレジットお支払サイト(運営トヨタファイナンス)

問題は法人カードのポイント還元率は低いものが多く、0.83%以上貯まるカードが限られるという点でしょう。以下は筆者が活用している法人カードです。この2枚のカードは2,3,6のメリットを満たしています。

国税の法人カード払い含め、法人カードを上手く活用したいと考えている方は是非チェックしてみてください。

法人カードマスターがおすすめする法人カード その1

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 画像

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 公式サイトへ行く

セゾンカードとアメリカン・エキスプレスが提携し、発行する法人利用に対応したプラチナカード。年会費は22,000円(税込)と他の法人向けプラチナカードと比較すると割安に設定。年間200万円以上カードを利用すると翌年度は11,000円(税込)に年会費がダウンする。またETCカードも発行手数料・年会費無料で発行可能。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスの高さ。カード利用1,000円につき1ポイント、海外で利用すると1,000円につき2ポイント貯まり、1ポイント10マイル換算でJALマイルに無料で移行できる。またプラチナ会員限定特典として2,000円につき1ポイントのボーナスポイント付与されるので、ポイント(マイル)還元率は1.125%と極めて高い。この他にも空港ラウンジサービスや所定の高級レストランでコース料理を頼むと1名無料になるサービス、ビジネスラウンジリージャスのゴールドメンバーシップ登録初年度無料等も利用できる。
引き落としを法人口座に設定する場合、「法人名+代表者名義」の口座が必要になる点には注意が必要だが、法人向けカードにステータスとお得を求める場合、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが魅力的な1枚である事は間違いない。

法人カード サービス比較

年会費 22,000円(税込)
※前年度のカード利用額が200万円を超えると翌年度の年会費は11,000円(税込)
法人カード利用限度額 最高1,000万円
ポイント(マイル)還元率 最高1.125%
空港ラウンジサービス 無料付帯

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

法人カードマスターがおすすめする法人カード その2

Mastercard Black Card(ラグジュアリーカードブラック) 画像

Mastercard Black Card(ラグジュアリーカードブラック) 公式サイトへ行く

Mastercard Black Cardは、米国で富裕層向けのクレジットカードを発行するラグジュアリーカードと、新生銀行グループのアプラスが提携、2016年11月に発行を開始したブラックカード。個人カードに加え、法人口座からの引き落としに対応した法人カードも発行している。
Mastercard Black Cardの基本ポイント還元率は1.25%と数ある法人カードの中でも間違いなくトップクラス。またカード利用限度額も、事前入金することで最高9,999万円まで決済できる等、他の法人カードを上回る利便性の高さも大きな魅力になっている。その他にも世界中の空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティパス、24時間365日対応のコンシェルジュ、ハワイアン航空の上級会員資格など、ハイステータスカードならではのサービスが充実。付帯保障も国内・海外ともに最高1億円まで補償する旅行傷害保険や航空機遅延保険、年間最高300万円まで補償するショッピングガード保険など、プラチナカードならではの内容が付帯する。
年会費は11万円(税込)と決して安くはないが、カード入会から半年以内に50万円以上利用し、サービスに満足できずに退会する場合、初年度年会費を全額返金してもらうことができるので、興味がある方はこの機会にカードを作ってみるのも良いだろう。

法人カード サービス比較

年会費 110,000円(税込)
※年間50万円以上カードを利用し、サービスに満足できなかった場合は解約時に初年度年会費を全額返金
法人カード利用限度額 最高9,999万円
ポイント(マイル)還元率 最高1.25%
空港ラウンジサービス 無料付帯

Mastercard Black Card(ラグジュアリーカードブラック)

Author : 早川聡
学生時代にクレジットカードの魅力にはまり、はや20年以上、日々お得な使い方を研究しているクレジットカードの専門家。これまでに作ったクレジットカードの数は延べ50枚以上、受け取ったポイントも数百万円超と車が買えるレベル。

本サイトにはプロモーションが含まれます。