クレジットカードの不正利用対策 - JCB、オリコ、セゾン、楽天の補償を比較

クレジットカードランキング 最新ニュース 第67回

クレジットカードの不正利用対策とは?JCB、オリコ、セゾン、楽天の補償を比較

クレジットカードを不正利用されるリスクは年々増加新しい詐欺の手口も

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ネットショッピング詐欺やフィッシング詐欺、通販サイトからの情報漏洩等…近年、クレジットカードの不正利用によるリスクは年々増加傾向にあります

一般社団法人「日本クレジット協会」の調査によると、クレジットカードの不正利用による被害総額は、2017年と2018年の2年連続で230憶円を突破。2019年の被害総額は、さらに上回るとされています。
ちなみに、近年はネットショッピングでの決済時のみ偽画面に誘導し、クレジットカード情報を盗み取る新しい手口も。利用者がクレジットカードの不正利用対策をしっかりしていたにも関わらず、防ぐのが難しいケースが出てきている点にも注意が必要です。

そこで今回は、年々増加するクレジットカードの不正利用によるリスクに注目。近年、主流となっている詐欺や不正利用の手口と、それらに対して個人でできる不正利用対策などについて解説します。さらに、JCBやオリコ、楽天など人気のクレジットカードに付帯するオンライン不正利用保険やクレジットカードを不正利用された場合の補償内容等についても比較しました。
万一の際にしっかりと備えられる、保険・補償が付帯したクレジットカードを作りたい方は、ぜひチェックしてみてください

クレジットカード不正利用の手口と対策

一口にクレジットカードの不正利用といっても、その手口は様々です。
例えば、利用者から個々にカード情報を抜き取ろうとする「フィッシング詐欺」や「ネットショッピング詐欺」もあれば、企業のデータベースから直接カード情報を抜き取る「ネット通販サイトへの不正アクセス」といったものも存在します。

以下では、近年、多発している詐欺や不正利用の手口と、その対策についてまとめました。クレジットカードの不正利用の被害に遭わないためにも、まずは不正利用に関する知識と防犯意識をしっかりと持っておきましょう

不正利用の手口と対策
種類 手口 対策
フィッシング詐欺 金融機関や大手ネット通販サイトなど、実在するサイト・サービスを装ったフィッシングメールで偽サイトに誘導。その後、パスワードやカード番号などを偽サイトに入力させ、不正に情報を入手する。
  • メールの差出人アドレスに不審な点はないか確認する
  • アドレス以外の個人情報(IDや個人名など)がメール内に記載されているか確認する
  • 「Webフィルタリング機能」付きのセキュリティ対策ソフトを導入する
ネットショッピング詐欺 架空のネット通販サイトを立ち上げ、架空の商品を販売。カード決済後に商品が届かない、もしくは偽物のブランド品が届く。また、決済時に入力したカード情報を不正に利用されるケースも多い。
  • 信用できるサイトか調べる
  • 他社より著しく安価な場合は疑う
  • ホームページ上に記載されている企業の所在地や連絡先が実在しているか確認する
  • 消費者庁の「悪質な海外ウェブサイト一覧(PDF)」に記載されていないか確認する
ECサイト(ネット通販サイト)からの情報漏洩 通販システムの脆弱性を突いた攻撃を仕掛け、ECサイトに不正アクセス。その後、顧客情報やカード情報を不正に入手する。
  • セキュリティ面で不安のあるサイトを利用する際は、プリペイドカードやオンライン決済サービスなどを利用する
  • 3Dセキュアに対応したサイトを利用する(※カード情報に加え、ネットショッピング専用のパスワードが決済に必要なシステム)
スキミング クレジットカードの磁気データをスキャナーで読み取り、データをコピーしたクローンカードを複製して不正利用をする
  • ATMを利用する際は、機械やその周辺に不審な点がないか確認する
  • 店舗やホテルで利用する際、クレジットカードから目を離さない
  • 暗証番号を入力する際は手元を隠す
  • 磁気タイプではなく、ICチップ搭載のクレジットカードを利用する
悪質な出会い系サイト 出会い系サイトに登録後、クレジットカードやウェブマネーなどでポイントを購入させる。その後、サクラを使ってポイントを消費させる。なかには、広告やURLをクリックした途端に高額請求されるケースも(ワンクリック詐欺)。
  • 信用できるサイトか調べる
  • 利用規約や料金体系をよく確認する
  • 不審な広告やURLをクリックしない
なりすまし 第三者がカード保有者になりすましてクレジットカードを不正利用する
  • クレジットカードを紛失しないよう注意する
  • クレジットカード情報を第三者に教えない
  • 予想しやすい暗証番号に設定しない

クレジットカードの不正利用対策カードに付帯する保険・補償とは?

クレジットカードに付帯する不正利用被害を補償する保険には、大きく「盗難・紛失保険」と「オンライン不正利用保険」の2種類があります

「盗難・紛失保険」は、クレジットカードの盗難やスキミング、なりすましなど、第三者によるクレジットカードの不正利用による被害全般を補償。クレジットカード会社を問わず、すべてのクレジットカードに付帯するベーシックな保険の1つです。
一方、「オンライン不正利用保険」はその名の通り、主にインターネットショッピングにおける不正利用の被害を補償するもの。「盗難・紛失保険」ではカバーしきれないネット犯罪における被害に特化した保険です。

また、クレジットカード会社によっては、「盗難・紛失保険」と「オンライン不正利用保険」を一括りにして「盗難・紛失保険」と呼んでいるケースもあります。その場合、「盗難・紛失保険」で、不正利用による被害すべてをカバーすることが可能です。

不正利用に備える保険の種類
保険の種類 補償範囲 補償内容
盗難・紛失保険
  • カード利用全般
調査結果に基づき、不正利用分の全額を補償
オンライン不正利用保険
  • インターネットショッピング
  • 電話・FAXによる通信販売
  • 電話・プロバイダーの通信料金
調査結果に基づき、不正利用分の全額を補償

些細なことで補償適用外に? クレジットカードを使う前に気を付けておきたいこと

その一方で、せっかく保険の付帯したクレジットカードを使っていたのに、万一の際に些細な不備で補償の適用外となってしまっては意味がありません。
ここでは、不正利用による被害を受けた際、保険が適用されず、補償の範囲外となるケースについてご紹介します。いざという時に適切な補償が受けられるよう、しっかりとチェックしておきましょう。

補償の適用外となるケース

  • パスワードを生年月日や車のナンバー、電話番号など予測しやすい内容に設定していた
  • カードの署名欄にサインを記入していなかった
  • 親族による不正利用
  • パスワードのメモ書きとクレジットカードを一緒にしていた
  • 利用明細の通知後、60日以内に申告しなかった

JCBやオリコなど、人気カードのオンライン不正利用保険やセキュリティ対策を比較

次に、JCBやオリコ、楽天などオンラインでの不正利用による被害を補償する保険が自動付帯している人気のクレジットカードを比較。さらに、補償内容だけではなく、カード会社が実施しているセキュリティ対策についてもご紹介します。
普段の買い物はもちろん、インターネットでショッピングをする際にも安心して利用できるクレジットカードを利用したいと考えている方は、ぜひカードを選ぶ際の参考にしてみてください。

JCB一般カード

JCB一般カード 公式サイトへ行く

JCB一般カードには、クレジットカードの不正利用による被害を補償する保険として、「JCBでe安心」と「紛失・盗難補償」の2つが付帯。盗難や紛失による不正利用やインターネット上での不正利用をカバーすることができる。
また、JCBではセキュリティ対策の一環として、本人認証サービス「J/Secure」を導入。「J/Secure」に加盟しているネット通販サイト上で決済を行う場合、クレジットカード情報に加え、JCB会員本人しかわからない「MyJCBパスワード」もしくは「J/Secureワンタイムパスワード」の入力が求められ、高いセキュリティを実現している点もチェックしておきたい。

JCBカード 基本情報
年会費 1,375円(税込)
※オンライン入会の場合、初年度年会費無料
クレジットカードの不正利用による被害を補償する保険 JCBでe安心
インターネットショッピング等におけるクレジットカードの不正利用が判明した場合、申告から60日以内にJCB所定の書類を提出。調査結果に基づき、請求の取り消しを実施。
紛失・盗難補償
クレジットカードの紛失・盗難後に不正利用された場合、報告より60日前以降に発生したクレジットカード不正利用の被害額を保険会社の判断に基づき補償。
セキュリティ対策
  • 本人認証サービス「J/Secure」を導入
  • カード偽装防止ICチップ搭載
  • 不正検知システム

JCB一般カード

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT 公式サイトへ行く

Orico Card THE POINT(オリコカード ザ ポイント)には、「紛失・盗難保障」が付帯し、オンラインでの不正利用と盗難・紛失による不正利用の両方をカバーすることが可能。また、オンライン上や、紛失・盗難による不正利用が発覚した場合、申告から60日前までさかのぼり、その期間中に発生したカードの不正利用分が保険会社の判断に基づき補償してもらうことができる。
さらに、Orico Card THE POINTでは不正検知システムを導入しており、不正利用の可能性が高いと思われるクレジットカードの利用が発生した場合、該当取引を一時保留。その後、電話による本人確認を実施しており、第三者による不正利用を防ぐ対策を行っている点も嬉しい。

オリコカード・ザ・ポイント 基本情報
年会費 永年無料
クレジットカードの不正利用による被害を補償する保険 紛失・盗難保障
クレジットカードの紛失・盗難による不正利用およびネット上の不正利用の双方をカバー。届け出のあった日より60日前以降に発生したクレジットカード利用の被害額を保険会社の判断に基づき補償。
セキュリティ対策
  • 本人認証サービス
  • カード偽装防止ICチップ搭載
  • 不正検知システム

Orico Card THE POINT

セゾンカードインターナショナル

セゾンカードインターナショナル 公式サイトへ行く

セゾンカードインターナショナルには、クレジットカードの紛失・盗難による不正利用を補償する「紛失・盗難補償」に加え、オンライン上の不正利用を補償する「オンラインプロテクション」が自動付帯。万一、クレジットカードの不正利用や第三者によるなりすましが発生した場合でも、保険会社の調査に基づき補償を受けることができる。
また、セゾンカードインターナショナルではセキュリティ対策として、クレジットカードで決済をする際に、カード情報とは別に自分にしかわからないパスワードが必要になる「3Dセキュア」による本人認証サービスを提供している点もチェックしておきたい。

セゾンカードインターナショナル 基本情報
年会費 無料
クレジットカードの不正利用による被害を補償する保険 オンラインプロテクション
ネット上でのクレジットカード不正利用による損害を調査結果に基づき全額保証。
紛失・盗難補償
クレジットカードの紛失・盗難後に不正利用された場合、報告より60日前以降に発生したクレジットカード不正利用の被害額を保険会社の判断に基づき補償。
セキュリティ対策
  • 本人認証サービス(3Dセキュア)
  • カード偽装防止ICチップ搭載

セゾンカードインターナショナル

楽天カード

楽天カード 公式サイトへ行く

楽天カードには、クレジットカードの不正利用に対する被害を補償する保険として「カード盗難保障」と「ネット不正あんしん制度」の2つが付帯。紛失・盗難やネット上でのクレジットカードの不正利用によって被害を受けた場合、調査に基づき全額を補償してもらうことができる。
また、楽天カードでは不正利用対策として「カード利用お知らせメール」を提供。 このメールには、「利用日」「利用金額」「利用者」が記載されており、決済確認後、最短2日で楽天から利用者に届く。もし心当たりのない内容のメールが届いた場合、窓口に問い合わせを行えば、早めに被害を食い止めることができる

楽天カード 基本情報
年会費 無料
クレジットカードの不正利用による被害を補償する保険 カード盗難保障
クレジットカードの紛失・盗難後に不正利用された場合、届け出のあった日より60日前以降に発生したクレジットカード利用の被害額を保険会社の判断に基づき免除。
ネット不正あんしん制度
ネット上でのクレジットカード不正利用による損害を調査結果に基づき全額保証。
セキュリティ対策
  • カード利用お知らせメール
  • 本人認証サービス
  • カード偽装防止ICチップ搭載
  • 不正検知システム

楽天カード

クレジットカードの不正利用に対する防犯意識を持ち、安心・安全にクレジットカードを使おう!

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クレジットカードの不正利用による被害は年々増加しています。クレジットカードを利用する際は、クレジットカードの不正利用対策や、万一、クレジットカードが不正利用に遭った場合に補償される範囲等について、しっかり確認しておくことが大切です。

クレジットカードを選ぶ際は、年会費やポイント還元率だけではなく、クレジットカードの不正利用対策や、カードが不正利用された場合の被害を補償する付帯保険等の点についてもチェックし、自分に合った一枚を見つけてみてはいかがでしょうか。

Author : たかしま
Hayakawa所属のライター・編集者。趣味は旅行と料理。話せる言語は日本語・英語・ロシア語。旅行の予約にクレジットカードを使う頻度が高い。海外サイトもよく利用するので、クレジットカードの不正利用には気を付けている。